ビブリオゲームズBlog

自作ボードゲームや遊んだボードゲームのことを書いていきます

脳からみたゲームデザイン 選択肢の数の話

私の大学での専攻は脳科学ではありません. ただ学科の方針の関係上、授業を受ける程度には脳科学に触れる機会がありました. 今日はそこで聞いたことのうちゲームデザインに使えそうな事とそれを踏まえてどうゲームを作っているかを書いていきます. _________…

ゲームマーケット春新作『Chronos Record』 カード紹介その1 2人の魔導士

前回紹介した騎士、貴族というカードを含め、ほとんどのカードは書かれた数字分の勝利点を生み出すことができます. しかし、今回紹介する白魔術師、黒魔術師という2枚のキャラクターカードには数字が書かれておらず、直接勝利点を生み出すことができません.…

Chrnos Record 世界観、モチーフ重視の説明

ゲームをプレイする方にもいろいろな方がいます.とあるゲーマーに興味を持ってもらったインストも相手が変わればいまいちな反応が返ってくることがあります. 予約も開始したので、説明書公開ではカバーしにくいモチーフ重視の説明を書いてみることにしました…

ChronosRecord 予約取り置きは締め切りました

カードが届いていないので少し早い気もしますが、予約取り置きを開始させていただきます.価格は1600円(GM初出展記念価格)です. 3人用 立体陣取り+カード特殊効果 プレイ時間:2~30(インスト15分) 予約取り置きを希望される方は5/24までに以下のいずれか…

『Cronos Record』のデザイナーズノート その1

今回の作品を作っていく中で、遊星からのフリーキックさんやスパ帝国さんの本にはお世話になりました.参考になるかはわかりませんがデザインをするうえで考えたことを書いていきます. Chronos Recordがどんなゲームかはこちらをご覧ください 1.人とは違うも…

ゲームマーケット2014春 『Chronos Record』ルール説明書公開

twitterの方でゲームの説明書を公開したのでこちらでも公開しておきます Chronos Record 説明書 わからないことがあったらコメントか@Biblio_Gamesまでお願いいたします P.S. ゲームデザイナーとしては 古瀬 和人(Cose Cazuhito)を名乗ることにしました. …

ブース決定

Biblio GamesのブースはH27に決まりました. ゲームマーケットも気づけばあと約1か月強. 情報を少しでも多く発信していきます. ブースH27はだいたい矢印のあたりです. 箱ではなく、ファイルの形で頒布しているブースはそうそう無いはずなのですぐに見つかると…

ドロマイワークショップから教わった7つのこと ~なぜたった4時間でなんだかんだゲームができるのか(その1)~

ドロッセルマイヤーズワークショップという『4時間でボードゲーム制作を体験する』イベントがあった. ボードゲームを題材にしたゲームデザインのワークショップはいくつかあるが、以下の点でかなり独特な会であったと思う. ゲームデザインについての講義は基…

ゲームマーケット春新作『Chronos Record』 カード紹介その1 騎士と貴族

6月1日に開催されるゲームマーケット春にて、Chronos Recordを頒布する予定です. Chronos Recordは歴史改竄をモチーフにした立体陣取りゲームです.『TCG保存用のファイルにカードを挿していく』という特殊なシステムを『魔法で歴史(書)を改竄していく』と…

『基本根本 第一回』のアバウトな翻訳(旧Blogから転載)

今週はMTGの開発コラム『Makingmagic』にて年一回のコラム『基本根本』第五回『繰り返し』の日本語訳が公開されました. 閉鎖予定の旧ブログにて公開していた『基本根本 カードコード』の意訳をこちらのBlogに転載しておきます

CronosRecordのデザイン

twitterにてカードの色の話が話題になったので、全てのカードを投稿します. 1.誰のカードか(赤、青、黄) 2.どれぐらい勝利点を得られるカードか(キャラクターの左に大きく書かれた数字) という2点を重要だと考え、スペースを従来のゲームより大きく…

クロノスレコードの紹介 画像つき

春のゲームマーケット用新作『クロノスレコード』はテストプレイまで終了し、現在グラフィックや説明書の制作をしています. ■□■カードイラスト■□■ 下のテストプレイ画像ではプロトタイプ用のカードを使っていますが、製品版は以下のようなデザインとなります…

ドロセルマイヤーズワークショップ FINAL(第1部)

ドロッセルマイヤーズワークショップに参加してきました. 感想と内容を混ぜて書くのが苦手なので感想は後ろにまとめてあります.

『お題:ラブレターと同じカード構成で何ができるか?』 その1 お題⇒ブレスト

基本情報 ラブレターのカード構成は8,7,6が1枚 5~2が2枚、 1が5枚 ブレスト開始(制限時間30分) ・最大のカードが8 ⇒配置するようにして8近傍(斜めを含む隣接するカードの数)を活かしてはどう? ・16枚 ⇒2人*8 ⇒8は最大の数字 ⇒だからなんなんだ ⇒3人…

「逆転要素があるといいね」にどう応えるか?

正直、テストプレイからゲームを面白くするのが苦手だ. 意見を聞いてそのままの行動をしてもゲームが面白くなるわけでは無いのでひたすら泥沼にはまってしまう. 中でも『逆転要素があるといいですね』は難しい. おそらくこれは『逆転要素がないという問題点…

新作情報 『Chronos Record その1』

6月1日に開催されるゲームマーケット春にて、初作品『Chronos Record』を頒布する予定です。 概要 ~カードを挿して歴史を改竄! 透明なカードファイルを使った立体陣取りゲーム~ ジャンル :立体陣取り+カード特殊効果 ゲームプレイ:25分 インスト10~15…

ボードゲームマーケット(秋)に向けてBlogをはじめました

ゲームマーケット2013秋こそは昨年8月から制作中の 『SENKI(仮名)』というゲームで出展したいと思い、勢いでサイトを作ってみました. サークル名も、個人で出すのか誰かと共同で出すのかすら決まっておりませんが頑張っていきますのでよろしくお願いいたし…

ファンネルアルゴリズム

「経路探索≒A*」と思っていると損をするなぁ(したなぁ)と感じたのでファンネルアルゴリズムの記事を翻訳してみました.元の記事はこちら↓ http://digestingduck.blogspot.com/2010/03/simple-stupid-funnel-algorithm.html シンプルで高速な”ファンネルア…

アイディアノート 海賊のトリテ(仮) その1

<ジャンル> ・カード特殊効果 ・トリックテイキング風 <特徴>(現時点では願望を含む) 4スートのマストフォロー。 プレイヤーは配られた11枚の中から ・3枚を”賞金首”として場に公開された状態にする。 これらのカードは書かれた通りの特殊能力を持つ …

GDC報告会(ゲームデザインワークショップ)

15日(金)に行われたGDC報告会に参加してきました.まずは、GDCで毎年開催されているゲームデザインワークショップの話. 2日間にわたって実際に参加者が考えながら進めていくセッション.一部のカリキュラムは選択制のようだ 内容は (1)MDAフレームワーク…

GDC報告会(北米のテストプレイ事情)

「どのような形でプレーヤーの感覚をゲームにフィードバックしているか?」をテーマにしたセッション.主にEAのバスケットボールゲームの事例が紹介されていた. 端的には 従来の主観的な評価(アンケート等) 計測による客観的な評価(皮膚電流、アイトラッ…

Nuts & Bolts: 第二回 Design Skeleton 翻訳記事(前半) クリーチャーの部分

この記事はマローさんの記事http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/78:title=Nuts&Bolts::DesingSkelton]のを意訳したものです.地味に長いので前半部分のみとなっています. ●デザインの秘密 「デザインスケルトン<デザイ…

ゲームデザインリンク

ボードゲーム関連(日本語) 精神科医のボードゲーム日記 プレイ記録をつけているサイトは数あれど、ここまで1セッションを丁寧に記事にしているサイトはなかなか無いと思います。海外デザイナーへのインタビュー翻訳記事も多数。 インタラクション強めのゲ…