ビブリオゲームズBlog

自作ボードゲームや遊んだボードゲームのことを書いていきます

ゲームが面白い、楽しいとは何か? 

面白い、楽しいの定義

 

 ゲームが他のエンターテインメント(漫画、映画、小説等)と最も違う点はプレーヤーが自発的に行動し、展開に影響を与える点である。

 

 その行動というものを細分化してみると以下のような4ステップのループから成り立っている。

 A ルールや状況を認知する。

 B Aに知識、記憶を加えて、判断する

 C 操作する

 D ゲーム(あるいは現実世界)から反応がある⇒Aに戻る

 

  その上で

 

  • 面白さ ⇒ A~Cのステップにおいて丁度いい課題が設定されている事
  • 楽しさ ⇒ Dにおいて優れた反応がある事

 

と定義してゲームデザインをしたり、批評したりしている。

 

 

面白い課題の分類

  上記の4Stepの観点からゲームの難しさを羅列していくと以下のようになる。これらを組み合わせつつ、適切なハードルの課題を作ることが面白さを作るという事ではないだろうか?

A 認知

 A-1 判別しにくい表現がされている

     見た目がかなり似ている絵の神経衰弱、視覚以外の五感を使う等

 

 A-2 情報だと認識しづらい情報がある

        謎解きのラスト謎等

 

 A-3 全ては把握しきれないため、重要度の高い要素を選ぶ必要がある

 

B判断

 B’ アクセスできない情報があるからわからない

   B-4 だからわからない

   B-5 相手の考えなんてわからない(=読み)

   B-6 非公開情報があるからわからない

   B-7 記憶しきれなかったのでわからない

   B-8 知識不足のためわからない

 

 B’’ 情報があっても正解に至る事が出来ない

   B-9 複雑すぎて正解に至れない

    B-9-1 長期的な展望を持たなければならない。

    B-9-2 変数(あるいは評価軸)が多い

    B-9-3 選択肢(あるいはその組み合わせ )が多い

    B-9-4 単純に複雑な計算が必要である。

   B-10 時間制限のために正解に至れない

   B-11 発想の転換が必要で正解に至れない

      これはA2と同じかもしれない。

   B-12 創作能力等を問われる

       大喜利ストーリーテリングなど

 

C 操作

 C-13 精密な操作をすることが要求される

 C-14 単純に体力(スピード、パワー、スタミナ等)を要求される

 

優れた反応に関して

 

 優れた反応に関してはまだ考えがまとまっていない。ただ、今のところは主に以下の4つをチェックしている。

 

 1.プレーヤーが自分でゲームを動かしているという感覚を持てるか?

  (ドローだけして終わるターンなど選択の余地のない状態が無いか?)    

 

 2.ゲーム展開に山場があるか?

    いつも同じ反応だと飽きてしまう 

 

 3.劇的なことが起こるか?

    口に出てこないものは劇的ではない。(「ずるい」とか「うわー」とか)

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 4.ワンパターンな行動が最適解になってしまっていないか?