ビブリオゲームズBlog

自作ボードゲームや遊んだボードゲームのことを書いていきます

2014-01-01から1年間の記事一覧

答えが明確すぎてつまらないゲームを面白くする9つの方法

1.面白くないゲームにも面白さは眠っている(前置き) 極端な例として2×2マスの○×ゲームを思い浮かべてみよう。これはゲームだろうか? おそらく、ゲームではなく、先手が(必死に負けようとしても)勝つただの作業になってしまっているだろう ここまでひど…

GM2014秋作品レビューその1 パイレーツコード(かぼへる)

サークル:かぼへる 筆者プレイ状況:4回(基本のみ) 3人プレイ カード14枚(4人プレイは18枚)を使った記憶型の推理ゲーム。誰にも配られていない2枚のカードを当てるのが勝利条件。 記憶型の推理ゲームには通常、『予測して外した』というルール上脱落と…

これはやっておくべき。GM2014秋新作

1.ひつじとどろぼう spec: 2~4人、約30分 サークル:Power9Games(E41,42) 内容: タイル配置+ドラフト 筆者状態:テストプレイ版プレイ済み.ただ、その後得点計算に変更があった模様。 ドラフトしたカードを配置していくありそうでなかったゲーム。覚…

カードゲーム制作の基本1:ドローの強さ

ドローするためのカードは非常に多くのTCG、テキスト系カードゲームで採用されている。理由としては ①ゲーム進行による選択肢の減少を防げる ②コンボデッキ等特定のカードを引かなくてはならないデッキを助けるという効果がある あたりだろうか ただ、(主に…

ロストレガシーレジェンドをいくつかやってみた その2

③宇宙の真理 作者:寺島さん(遊星からのフリーキック) 場に伏せてある数字の合計が高いほうが勝ちという異色のルール。そのため通常5番のレガシーが42番になっている。 ただ、レガシーを見つけた人がほぼ勝つ構成になっているので、プレイ感は通常のロスト…

ロストレガシーレジェンドをいくつかやってみた その1

秋葉原RPGショップにて行われたロストレガシー祭り2014に参加し、一足先にロストレガシーレジェンドを体験してきました。 8個ゲーム全てをプレイできたわけでは無いですが、購入の参考になれば幸いです。 ①偽典 ジャンル:記憶系推理ゲー 作者:転がる運命(…

ゲームマーケットに向けて宣伝をしよう

秋のゲームマーケットの情報もだんだんと出てきましたね.そろそろ早期入稿締切の頃かと思うので、サークル主催の方々はそろそろ制作から宣伝へとシフトしていっている頃かと思います. うちも半年前はどうしていいかわからず苦戦したので、宣伝に関して思った…

ドロマイワークショップ 2014/08/03(その1)

8/3は紀伊国屋 新宿本店で開催されたドロッセルマイヤーズワークショップへ行って参りました たった4時間という時間の中でゲームを一つ(正確にはルール部分+題名)を作ってしまおうというイベント. 多数決を使って全体で一個のゲームを作るのが特徴的なワ…

このままボツにするにはもったいないゲーム案1:【家督相続】

ゲーム名候補:家督相続、家臣の進言 ジャンル:トリックテイキング モチーフ:戦国大名の家督相続(あるいは争い) 売り :漢字+戦国武将で 和風テーマ好き+外国人狙い :さっくりと遊べるが、頭を使ったり、カウンティングをする事で有利に 作者:古瀬和…

カードプールの作り方 

同人で最初にゲームを作るならやはりカードゲームになることが多い.理由は 値段を安くする上で印刷所に頼むアイテム数を減らす事が最も効果的 イラストを売りにしやすい あたりだと思う.しかし、問題もある.思いついたものを全て入れてしまうとイラスト担…

ファイルでゲームを作るには

デザイナーズノートの続きを書こうと思っているのですが、上手く文章がまとまりません.まぁ悩んでも仕方なので、「僕以外が絶対に書かない内容を書きながら練習するかな」と思っている次第です.今回のテーマは『ファイルでゲームを作るときに考えるべきこ…

GM春完売御礼

一週間以上間が空いてしまいましたが、GM出展してきました。初めての出展で不安もありましたが、当日分50個+予約40個が開始30分で完売致しました.開場と同時に来てくださった方で行列ができたのを見たときは作者として嬉しかったです. ブースに来ていた…

GM春新作『Chronos Record』 カード紹介その4 両極端な2枚のカード

GM春まであと1週間ですね. 4回にわたって紹介してきたカードも今回で最後. 今回は『バーサーカー』と『旅人』を紹介します カードNo.9 バーサーカ 『味方から得られる勝利点が0になる』かわりにドラゴンをも上回る勝利点5を持つカードです. 白魔術師と組み合…

GM春新作『Chronos Record』 カード紹介その3 CIP能力

Blogの更新が滞ってしまってすみません.今回はカードを出したターンにのみ能力を発揮するカード「契約の悪魔」、「道化師」、「プリンセス」、「ドラゴン」の4枚を紹介します. カードNo.5 契約の悪魔 おいしい話で人を騙し、契約したものをじわじわと苦しめ…

脳からみたゲームデザイン 選択肢の数の話

私の大学での専攻は脳科学ではありません. ただ学科の方針の関係上、授業を受ける程度には脳科学に触れる機会がありました. 今日はそこで聞いたことのうちゲームデザインに使えそうな事とそれを踏まえてどうゲームを作っているかを書いていきます. _________…

ゲームマーケット春新作『Chronos Record』 カード紹介その1 2人の魔導士

前回紹介した騎士、貴族というカードを含め、ほとんどのカードは書かれた数字分の勝利点を生み出すことができます. しかし、今回紹介する白魔術師、黒魔術師という2枚のキャラクターカードには数字が書かれておらず、直接勝利点を生み出すことができません.…

Chrnos Record 世界観、モチーフ重視の説明

ゲームをプレイする方にもいろいろな方がいます.とあるゲーマーに興味を持ってもらったインストも相手が変わればいまいちな反応が返ってくることがあります. 予約も開始したので、説明書公開ではカバーしにくいモチーフ重視の説明を書いてみることにしました…

ChronosRecord 予約取り置きは締め切りました

カードが届いていないので少し早い気もしますが、予約取り置きを開始させていただきます.価格は1600円(GM初出展記念価格)です. 3人用 立体陣取り+カード特殊効果 プレイ時間:2~30(インスト15分) 予約取り置きを希望される方は5/24までに以下のいずれか…

『Cronos Record』のデザイナーズノート その1

今回の作品を作っていく中で、遊星からのフリーキックさんやスパ帝国さんの本にはお世話になりました.参考になるかはわかりませんがデザインをするうえで考えたことを書いていきます. Chronos Recordがどんなゲームかはこちらをご覧ください 1.人とは違うも…

ゲームマーケット2014春 『Chronos Record』ルール説明書公開

twitterの方でゲームの説明書を公開したのでこちらでも公開しておきます Chronos Record 説明書 わからないことがあったらコメントか@Biblio_Gamesまでお願いいたします P.S. ゲームデザイナーとしては 古瀬 和人(Cose Cazuhito)を名乗ることにしました. …

ブース決定

Biblio GamesのブースはH27に決まりました. ゲームマーケットも気づけばあと約1か月強. 情報を少しでも多く発信していきます. ブースH27はだいたい矢印のあたりです. 箱ではなく、ファイルの形で頒布しているブースはそうそう無いはずなのですぐに見つかると…

ドロマイワークショップから教わった7つのこと ~なぜたった4時間でなんだかんだゲームができるのか(その1)~

ドロッセルマイヤーズワークショップという『4時間でボードゲーム制作を体験する』イベントがあった. ボードゲームを題材にしたゲームデザインのワークショップはいくつかあるが、以下の点でかなり独特な会であったと思う. ゲームデザインについての講義は基…

ゲームマーケット春新作『Chronos Record』 カード紹介その1 騎士と貴族

6月1日に開催されるゲームマーケット春にて、Chronos Recordを頒布する予定です. Chronos Recordは歴史改竄をモチーフにした立体陣取りゲームです.『TCG保存用のファイルにカードを挿していく』という特殊なシステムを『魔法で歴史(書)を改竄していく』と…

『基本根本 第一回』のアバウトな翻訳(旧Blogから転載)

今週はMTGの開発コラム『Makingmagic』にて年一回のコラム『基本根本』第五回『繰り返し』の日本語訳が公開されました. 閉鎖予定の旧ブログにて公開していた『基本根本 カードコード』の意訳をこちらのBlogに転載しておきます

CronosRecordのデザイン

twitterにてカードの色の話が話題になったので、全てのカードを投稿します. 1.誰のカードか(赤、青、黄) 2.どれぐらい勝利点を得られるカードか(キャラクターの左に大きく書かれた数字) という2点を重要だと考え、スペースを従来のゲームより大きく…

クロノスレコードの紹介 画像つき

春のゲームマーケット用新作『クロノスレコード』はテストプレイまで終了し、現在グラフィックや説明書の制作をしています. ■□■カードイラスト■□■ 下のテストプレイ画像ではプロトタイプ用のカードを使っていますが、製品版は以下のようなデザインとなります…

ドロセルマイヤーズワークショップ FINAL(第1部)

ドロッセルマイヤーズワークショップに参加してきました. 感想と内容を混ぜて書くのが苦手なので感想は後ろにまとめてあります.

『お題:ラブレターと同じカード構成で何ができるか?』 その1 お題⇒ブレスト

基本情報 ラブレターのカード構成は8,7,6が1枚 5~2が2枚、 1が5枚 ブレスト開始(制限時間30分) ・最大のカードが8 ⇒配置するようにして8近傍(斜めを含む隣接するカードの数)を活かしてはどう? ・16枚 ⇒2人*8 ⇒8は最大の数字 ⇒だからなんなんだ ⇒3人…

「逆転要素があるといいね」にどう応えるか?

正直、テストプレイからゲームを面白くするのが苦手だ. 意見を聞いてそのままの行動をしてもゲームが面白くなるわけでは無いのでひたすら泥沼にはまってしまう. 中でも『逆転要素があるといいですね』は難しい. おそらくこれは『逆転要素がないという問題点…

新作情報 『Chronos Record その1』

6月1日に開催されるゲームマーケット春にて、初作品『Chronos Record』を頒布する予定です。 概要 ~カードを挿して歴史を改竄! 透明なカードファイルを使った立体陣取りゲーム~ ジャンル :立体陣取り+カード特殊効果 ゲームプレイ:25分 インスト10~15…