ビブリオゲームズBlog

自作ボードゲームや遊んだボードゲームのことを書いていきます

GDC報告会(ゲームデザインワークショップ)

15日(金)に行われたGDC報告会に参加してきました.

まずは、GDCで毎年開催されているゲームデザインワークショップの話.
2日間にわたって実際に参加者が考えながら進めていくセッション.一部のカリキュラムは選択制のようだ


内容は
(1)MDAフレームワーク(共通)

ゲームをデザインする際には「メカニクス=構成」「ダイナミクス:動き(現象)」「Aesthetics(感情)」という3つを考える事が重要という考え方.ただ習うだけでなく、習った事を意識しながら「SissyFight(女の子のけんかという意味)」というボードゲームをプレイ.さらに

「このゲームはテーマを表現できているか」
「足りないとしたら何か」
「ルールはそのままで他のテーマに変換できないか」

を個人やチームで考えて、ルールを明確な文章に落とし込んでいく.

その後チームのうち何人かは他のチームへ出向き、自分達の考えたルールを説明し、参加者や講師から意見をもらうところまでやる徹底振り.


(2)キャラクタの能力デザインをテーマにしたセッション

 まずは、サッカーを題材にしたボードゲームをプレイ.その後、選手のパラメータをいじって、その影響を考えるセッション


(3)非対称ゲームのデザイン(選択)
 非対称ゲーム(ルールはわからないけどオセロっぽいもの?)を実際にプレイし、そのルールを変更するという内容.具体的には二人用のものを3人あるいは4人で遊べるように変更するという課題.


(3)「提案と審査」
参加者の大半は「FACEBOOKと繋がる電化製品」を企画.3名選ばれた審査員はき各社のプレゼンを見て開発資金を渡す.その後、企画者全員に企画プレゼンし、人気投票.
このセッションの肝は「最も資金を得たチーム≠一番人気」だという事.実際一番資金を得たチームは人気最下位というまさかの結果に.
企画を考える事以上に「なぜそのずれが生じるのだろう?」というところを考えるきっかけになるセッションだったようだ


(4)テレビゲームのボードゲーム版を作るセッション
好きなゲームが同じ人で集まり、その面白さをボードゲームで表現するというもの.ゲームの事を本当に良くわかっていないとうまくいかないので、ゲームのことを考えるにはにはいいセッションだったようだ.


■□■感想■□■
 理論だけじゃなくて、実際に作成して、参加者同士で評価しあうところがいいなぁ.案の段階だと「面白いゲーム思いついた」って思ってもやってみたらそうでもなかったり、逆にやってみて面白くする方法が浮かんだりは良くある事だから.

 講演の中で「新人研修でやったらいいのでは」という意見があったけど、これ新人研修とかでやったら楽しいし、力もつくと思う.